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リーディングマーク代表 飯田悠司ブログ

キャリアプラットフォーム「レクミー」を運営するリーディングマーク代表のブログ。人が出会いを通じて”ワクワク”しながらキャリア選択ができる世の中を創ります。キャリア論や経営論、組織論などを書き溜めていきます。

事業部制に移行しました 事業のすべてをメンバーに任せるということ

先日の全社ミーティングで、リーディングマークは「事業部制」に移行をすることを発表いたしました。事業部責任者(社内では「事業家(GM)」と呼んでいます)に、事業の「創って、作って、売る」という全プロセスと、最終成果たる事業部営業利益をお任せすることにしました。要は、事業の責任をすべて事業家にお任せし、事業家を中心としたメンバーの力で事業発展を目指すということです。ほとんどのベンチャー企業では、起業家が経営と事業の責任者として君臨し続けることが多く、社員40名程度の規模で、代表から事業を明確に切り離すのは、かなり思い切った決断だと思います。

 

大学生の時に学生起業して以来、事業のビジョンやビジネスモデル云々ではなく、ともかく生きるのに必死という状況が続きました。寝床は間借りしたオフィスの床でした。就活イベントのチラシを自分で作って大学の前で配ったり、毎日テレアポや飛び込み営業をしたり、ともかく泥臭く頑張り、何とか生き抜いてきました。

 

その時の癖が抜けきっていたなかったのでしょう。素晴らしい能力を持った中途社員や、高いポテンシャルを持つ新卒社員が入社してきてくれても、無意識のうちに、細かいことに口を出してしまっていたように思います。「もっと任せてほしい」と社員から言われることも、ままありました。それを受けて、昨年のはじめ(当時、正社員で15名くらい)に、企画・開発・運営・営業のそれぞれの部署において責任者を任命。会社の重要事項は彼らとディスカッションして決める、という体制に移行しました。

 

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6月に開催した部署責任者による経営合宿の様子。右後の岡内が新卒事業の事業家に、左前の櫻木が中途事業の事業家に着任します。

 

メンバーにより仕事を任せ始めることで、様々な変化が社内で生まれはじめました。企画やプロダクトは私の知らない内にブラッシュアップされ、営業企画や営業管理のレベルは上がり、運営は効率化が加速、開発チームのクオリティやスピードは大きく向上しました。彼らの方がそれぞれの分野での能力に優れているわけですから、そうなることは、当たり前だったのです。

 

そのような状況を見る中で、自分が事業を見なくなることの不安感や寂しさよりも(やってたことをやらなくなる、ということは寂しさを伴います笑)、みんなの力で事業を加速させていったほうが良いという気持ちが日増しに大きくなりました。 

 

 

 

思い返してみると、私が仲間と学生起業した時の社名は「ist」という社名でした。英語で、自分自身の主義や能力を持った方を“x-ist”といいますが(Scientistとか)、そこから社名をとっています。当時は、会社に“x-ist”を名乗れるような主義や能力を持ったメンバーを集め、彼らが自分の力を最大限に発揮できるチャンスを提供し、各々が「自己実現」できる環境を提供することを掲げていました。しかし、生きるために必死に小銭稼ぎをする期間が長く続き、メンバーにチャレンジの機会を提供できず、そんな理想はいつしか忘れ去られていました。そして、最終的には、創業メンバーも退職することになってしまいました。

 

今は、社名が変わり、ミッションの文言もアップデートしました(※ 会社のミッションはこちら)。でも、メンバーに自分の力を最大限発揮する環境を提供し、「自己実現」してほしいという想いは変わっていません。今回の意思決定で、ようやく創業時の想いを達成しうる組織体制を実現できたと思います。

 

 

 

新卒事業を任せる岡内は、「人を熱くすることで事業を強くする」ことを掲げ、最も課題の大きかった運営チームの組織と成果を劇的に改善しました。また、新規事業である中途事業を任せる櫻木は、入社前から社内メンバーと打合せを重ね、事業の最速での立上げを実現しました。彼らを中心としたメンバーの力で、レクミーは社会の方々の「自己実現」をより力強く支援できるサービスに進化するでしょうし、それが事業家やメンバーの「自己実現」にもつながると信じています。

 

もう、明確に事業の責任は私の下を離れました。私は、未来の仲間や資金などのリソースを獲得することと、次の事業の仕込みをすることに集中することで、リーディングマークの進化をますます加速させていきたいと思います。

 

リーディングマークは、事業家を中心にミッションの実現と収益確保を目指す、いわば「社会変革事業家集団」へと進化します。今のメンバーからも、近い将来次の「事業家」が生まれてくるはずで、今から非常に楽しみです。

事業を創り社会を変えていきたい、と思う「事業家」な方々は、是非リーディングマークに遊びに来てください。皆さんに面白いと思っていただける環境をご用意して、お待ちしております。

 

事業部制にして、会社がどう変わったかという点については、また記事にまとめて発信していこうと思います。なお、当社の事業部制に関してまとめた資料を、以下のSlideshareで公開しております。

www.slideshare.net

アメリカもかつては終身雇用だった!? 働き方の未来はどう変わるのか?(1)

こんにちは、「レクミー」運営、リーディングマークの飯田です。

 

 “個人意思の働き方”が当たり前になる、という未来予測を元にレクミーは生まれた

前回の記事の末尾にも記載させていただいたのですが、私たちは、人と人との出会いを通じたワクワクを創出する「感動創造企業」であり、新しいキャリア選択の仕組みを創る「産業構造の変革者」です。決して「ちょっと便利な就活サービス」を作ることを目指してレクミーを立ち上げたわけではありません。当然、“働き方”の未来はどう変わるのか、あるいはどう変わっていくべきなのか、という未来予測や我々の意思を下敷きにして、レクミーを設計しているわけです。

 

未来の働き方はどう変わるのか

今回の記事では、この私たちの背後にある思想について、お話させていただきたいと思います。結論を言えば、「個人が企業を超えるパワーを持ち、個人が自らの”働き方”を規定できる」「個人と個人、個人と企業が協働する」時代が来る、ということになります。一方で、「個人が自らの働き方を規定しなければならない」と解釈すると、考えるべきことややるべきことが増えるので、主体性の無い個人が脱落する厳しい時代がくる、という捉え方もできるかもしれません(後述しますが、私はこの働き方を”個人意思の働き方”と呼んでいます)。

いずれにしても、それは一体どのような時代なのでしょうか。また、その時代に備えて私たち一人ひとりは何をしなければならないのでしょうか。こういった内容について、考えてみたいと思います。

ただ、未来について考えるためには、まずは過去について知ることが重要になります。今回の記事では、まずは“働き方”がどう変化してきたのか、その過去についてまとめてみました。

 

アメリカもかつては終身雇用だった?

こう言われると、多くの方は驚かれるかもしれません。実は、アメリカもかつては日本の終身雇用制度に近い雇用体系を採っていた時代がありました。この制度がなぜ崩壊し、どう変化したのかを知ることは、“働き方”の未来について考える上で、大いに参考になります。

経営学の大家であるピーター・ドラッカーが『プロフェッショナルの条件:いかに成果をあげ、成長するか』(ダイヤモンド社)の中でそのことについて記述しています。ちょっと、引用してみます。

終身雇用は、欧米にもあった。アメリカ、イギリス、ドイツ、スイスでも、大企業で働く日給、時給以外の従業員は終身雇用だった。彼らは、入社するや、自らを社員と位置づけ、会社に完全に帰属した。アメリカではGEマンであり、ドイツではジーメンス・マンだった。世界中の大企業の多くが、日本の大企業と同じように、新卒者を雇い、定年まで働くものとした。 

そうです、かつては、アメリカや欧州諸国も日本型に近い終身雇用制度を採用していたのです。欧米諸国では、この雇用制度が、20世紀の前半から1970年代のはじめころまで、広く採用されていました。

 

かつては、終身雇用に高い合理性が存在した 〜“企業従属の働き方”

世界中の企業が終身雇用制を導入していたわけですから、そこには一定の合理性が存在していたわけです。キーワードは「工業化社会」です。「工業化社会」の主役は、引用した文中にもあった「GE」であり「ジーメンス」であり「GM」や「フォード」であったわけです。重厚長大産業の巨大企業が、社会の中心を担い、多くの雇用を生み出していました。

当時は、今ほど競争環境が激しくなかったため、同じものを「長期にわたって」「ゆるやかに改良しながら」「大量に」製造し、販売した企業が多くの富を獲得していました。工場で物を作るわけですから、大量の人間を雇用することが必要になります。また、同じものをゆるやかに改良しながら大量製造するわけですから、同じ人にずっと担当をしてもらった方が良いわけです。

すなわち、「新卒一括採用」かつ「終身雇用」という雇用体制が最も合理的である、という結論が導き出されます。また、長期に渡って在籍してくれた社員であればあるほど、多くの価値を発揮できますので「年功序列」「年功賃金」が合理的な判断となります。

当然、労働者としては、大企業に採用してもらい、そこで長期に渡って働くことが、最も合理的で期待生涯収入が高い“働き方”になるわけです。当時の若者は、こぞって大企業に入社することを希望しました。すなわち、個人の人生は企業に従属していたわけです。これを、“企業従属の働き方”と呼ぶことにしましょう。 

あれ、これって何か似ていますよね…。そう思いませんか…?

 

日本の雇用制度は未だに“企業従属の働き方”を引きずっている

そうです、なんだか日本の就職活動にそっくりですね。日本の学生は、「大企業に採用してもらい、そこで長期に渡って働く」という “企業従属の働き方”の時代のマインドを未だに引きずっているわけです。そうなっている背景には、日本の企業が未だに“企業従属の働き方”をベースにした雇用制度を採用していることがあります。

同じものを「長期にわたって」「ゆるやかに改良しながら」「大量に」製造し、販売した企業が多くの富を獲得出来る時代。言うまでもなく、そのような時代は終わっています。ですから、その時代に最適化した“企業従属の働き方”を採用し続けていることは、間違いなく非合理的です。

実際、欧米諸国では、産業構造の変化に合わせた新しい働き方が発明され、多くの企業が新たな雇用制度に移行しました。それに伴い、労働者のマインドも新しい働き方に移行しています。この雇用制度では、”企業従属の働き方”の時代に比べて、個人に強い意思があり、交渉権があり、選択権があります。いわば、個人が企業と対等の力を持っているわけです。この働き方を”企業対等の働き方”と呼ぶことにしましょう。

 

日本は“企業従属の働き方”を脱却しなければならない

日本の企業には2つのシナリオが残されています。1つめのシナリオは、欧米諸国と同じように“企業対等の働き方”の時代に移行していくというものです。2つめのシナリオは、いつまでも“企業従属の働き方”を引きずるというシナリオです。ただ、このシナリオには持続可能性がありません。 

産業構造に適合しない雇用制度を引きずり続けることは、日本企業にとって大きな足かせとなります。その足かせは、日本企業に対してボディーブローのように悪影響を与え続けます。そして、それはやがて日本企業、ひいては日本全体の「死」につながります。 

90年代に10年が失われ、00年代にさらに10年が失われ、ついに10年代の10年も失われようとしています。私は、日本がこの30年を失おうとしている理由の主な要因の一つが時代遅れの働き方にあると思います。

 

欧米諸国の新しい“企業対等の働き方”そして未来の“個人意思の働き方”とは

では、欧米諸国の新しい働き方、すなわち“企業対等の働き方”とはどのようなものなのでしょうか。また、やがて訪れる未来の働き方、すなわち“個人意思の働き方”はどのようなものになるのでしょうか。

そして、そのような時代にレクミーはどのような役割を果たすことになるのでしょうか。

 

こちらについては、また次回の記事で記載していきたいと思います。

ワクワクするキャリア選びは「出会い」から 〜 私たちがレクミーを創った理由

こんにちは、リーディングマーク代表の飯田です。「学生が社会人と出会い、未来の自分にワクワクできる」というコンセプトでキャリアプラットフォーム「レクミー」を運営しています。

今回の記事では、「はじめまして」の方へのご挨拶の意味も込めて、私たちがなぜレクミーをやっているのか、レクミーを通じて世の中をどう変えていきたいのか、についてまとめてみました。

 

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多くの人は仕事にやりがいを感じていないという現実
 
突然なのですが、仕事にやりがいを感じている日本人の割合はどれ位いると思いますか。
 

答えは18.5%です。これは、私が勝手に言っているのではなく、『国民選好度調査』(2008年)という内閣府が出している調査に明記されている数字です(蛇足ですが、2008年は大学3年生だった私が、リーディングマークを創業した年です)。衝撃を受けますよね…。起きている時間の内、60%位を仕事に費やしているにも関わらず、それにやりがいを感じる人が少ない…。そのような仕事に投下している時間は、言い方を選ばず言えば、無駄です。どうせ働くのであれば、やりがいを感じながら、ワクワクとしながら働きたいですよね。

勿論、入社して、自分の能力や仕事内容など、様々の条件が変化し、段々とその仕事が自分に合わなくなってしまい、仕事にやりがいを感じられなくなってしまった人もいると思います。ただ、この「18.5%」という異様に低い数字は、少なくはない数の方々が、キャリア選択に失敗していることを示唆しています。

 

 

なぜ、キャリア選択は上手く行かないのか

では、なぜキャリア選択が上手く行かないのでしょうか。私は、その主要な要因の一つが、キャリア選択を支える「採用媒体(XXナビ)」の仕組みにあると考えています。こちらの記事を見てみてください。 

 

毎日新聞 経済プレミア 「就活解禁 緊張の初日はプレエントリー50社」

http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160121/biz/00m/010/007000c

 

この記事に掲載されているのが、標準的な就職活動のあり方です。学生は、採用媒体を見ても、どんな仕事があるのか、どんな人と働けるのかはよく分からない。よくわからないので、名前を聞いたことがある会社に片っ端からどんどんエントリーをしよう、となってしまうわけです。ただ、言うまでもなく聞いたことがある会社が自分の働くべき会社とは限りません。

 

現在の就職活動では、一人ひとりが本当に合った会社を見つけるための仕組みが、十分に整備された状況であるとは言えません。

 

 

 

望ましいキャリア選択のあり方とは

では、どのような仕組みがあれば、一人ひとりが望ましいキャリア選択ができるのか、考えてみましょう。私はそのためのヒントは以下の学生アンケートにあると思います。

 

Q. 企業を選択する際に以下の側面の重要度を教えて下さい

A.人と文化 (職場の環境と雰囲気)

B.企業の評判とイメージ (企業の特徴)

C.仕事の特性 (仕事の内容と職責、仕事を通じて得られる“学びの機会”)

D.報酬と昇進の機会 (現在と将来における金銭的な補償と福利厚生)

E.該当なし

 

*株式会社リーディングマーク「2016年大規模学生調査」より 調査対象者:日本全国の上位大学(東北大学筑波大学東京大学慶応義塾大学、早稲田大学名古屋大学名古屋工業大学京都大学大阪大学関西学院大学関西大学立教大学同志社大学の各大学に在籍している2017年卒予定の就職活動生)、回答数:3,550名

 

なんと、このアンケートで「人と文化」が大事だと答えた学生の割合は58.4%にも上るのです。今の多くの学生にとっては、もはや会社のブランドよりも、給与よりも、仕事の内容よりも、一緒に働く「人」が大事なのです。

でも、社会人との”コネ”の多い一部の学生を除けば、学生の内に働く「人」と出会い、話を聞く機会は提供されていません。「XXナビ」でも、会社説明を読んだり、説明会に申し込んだりすることはできますが、会いたい「人」を探すことはできないのです。

 

 

学生に社会人との出会いを通じてキャリアにワクワクしてほしい

だから私たちは、学生が会いたいと思う社会人に出会える場所を創ることにしました。学生が、社会人の姿を見て、出会い、ワクワクする。そして、それを通じて、「未来の自分」をイメージし、納得してキャリアを選択する。そんなキャリア選択が当たり前になれば、もっと楽しく、もっと前向きにキャリアを選択できる学生が増えるはずです。そう思いませんか?

今、レクミーに掲載されている社会人の姿は数百名ほどですが、これを早期に1万人に増やしていきたいと考えています。また、一人ひとりの姿がより学生に対して伝わるように、掲載する情報の量や質も向上させていきたいと考えています。

 

 

リーディングマークは単なる人材会社を目指していない

リーディングマークは、単なる採用媒体を運営する人材会社を目指していません。人と人の出会いを通じたワクワクを創出する「感動創造企業」であり、新しいキャリア選択の仕組みを創る「産業構造の変革者」でありたいと思っています。その志を実現するために、全力で駆け抜けたいと思います。

 

 

これまでは、あまり情報発信をしてきませんでしたが、私たちの想いやサービスのことについて、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思い、ブログをはじめました。また、私の考えるキャリア論や経営論、組織論についても書き溜めていこうと思います。学生時代に何も無い中から起業し、もがきながら事業を発展させ、今も現在進行形でチャレンジをしているので、既に超大企業を創り上げた先輩とは異なるリアルな視点から、今すぐ皆さんに役立てていただける情報も発信できると思います。

よろしくお願いします!